頭皮の乾燥
洗髪後は自然乾燥ではなく、ドライヤーで素早く髪を乾かしましょう、と前項で言いましたが、頭皮の乾燥も皮脂欠乏性皮膚炎(湿疹)の原因になります。
当然ながら頭皮も肌の一種ですから、バリア機能が存在しています。肌と同じで、過度なシャンプーなどによる頭皮の乾燥化は、このバリア機能が低下させてしまうのです。特に冬場は空気が乾燥しますから、頭皮の乾燥を放置していると、シャンプーなどの刺激で湿疹や皮膚炎が発症して、かゆみや赤みが生じる可能性があります。この頭皮の乾燥による頭皮湿疹は、乾燥肌やアトピー性皮膚炎の人の場合は多くなるようです。
男性は臭いが出やすい性質があるのですから、特に髪の洗い方や乾かし方には十分注意したいものです。
薬局でシャンプーを選ぶ時のポイントにしてもらいたいのは、裏面の成分表を確認して、高品質な洗浄成分が配合されているかを確認することです。硫酸系やスルホン酸系の成分(ラウリル硫酸Na、ラウレス硫酸Na、オレフィンスルホン酸Na)は要注意です。石油系成分、高級アルコール成分であっても、頭皮を洗浄するには洗浄力が強すぎるのです。
比較的お勧めできる市販シャンプーとなるのは、コラージュフルフル(持田ヘルスケア)です。*マークが付いている成分である「ミコゾナール硝酸塩」と「ピロクトンオラミン」は、医薬部品指定の有効成分です。ベタイン系とアミノ酸系の洗浄成分は頭皮への刺激は少なめです。
ミノン(第一三共ヘルスケア)も、*マークが付いている成分の「グリチルリチン酸2K」は、医薬部品指定の有効成分です。これも頭皮と髪にやさしめなシャンプーで、頭皮の炎症を抑える成分のグリチルリチン酸2Kも配合されています。